ID理論とeラーニングの適用による研修の改善
はじめに
人材育成は組織の維持、成長に不可欠な機能であり、経営戦略の要として全社的かつ組織的に取り組む必要があります。中でも企業や組織内における研修は、社員の学びを手助けし、学習する文化を広げるために行われる人材育成のための営みですが、業務に直結し組織の変革をリードするような研修を自社内だけで企画、開発し継続的に実施することは容易ではありません。 弊社では、eラーニングを積極的に活用しながら学習者が自ら主体的、能動的に学ぶ学習環境を実現するため、インストラクショナル・デザイン(ID)理論に基づく研修や授業の設計、改善の支援に取り組んでおります。 これまでの経験やノウハウをもとに、お客様の研修をより効果的かつ効率的に運営するための取り組みについてご提案させていただきます。
研修の改善に向けたプロセス
組織内で取り組まれる研修の改善に向け、ADDIEモデル*に従った研修の再構築を、以下のプロセスで実施してまいります。- 研修の現状分析と改善策の検討
- eラーニング導入を含む研修内容のブラッシュアップ
- 研修の試行(実地検証)と評価、改善
- ラーニングマネジメントに関わるコンサルティング
*ADDIEモデル:インストラクショナルデザインで用いられる研修設計のためのプロセスモデル。分析(Analysis)・設計(Design)・開発(Develop)・実施(Implement)・評価(Evaluate)の頭文字を取ってADDIEモデルと呼ばれる。
1. 研修の現状分析と改善策の検討
【実施内容】
- 現在実施されている研修の対象者、成果、研修方法・工夫等を、 ID(Instructional Design) の視点で整理し、研修の改善に関する具体的なアイデアを検討します
- 参加者が主体的に学べる研修を目指し、学習目標と評価方法の明確化、個別学習と研修手段の最適化、評価計画の具体化等を行い、OJTや後続研修との連続性等も考慮した研修全体の設計を行います
【アウトプット】
研修チェックシート / 改善アイデア整理表 / 研修企画提案書 / 研修評価計画書
【所要期間】
6か月程度
2. eラーニング導入を含む研修内容のブラッシュアップ
- LMS(Learning Management System)に対象となる研修のオンラインコースを作成し、必要な学習リソース(学習教材、テスト、ディスカッション等)を登録、設定します
- 自己学習用の補助教材開発の有無により、以下の2パターンをご提案いたします
*パターンAでは、既存の教材を使って自己学習を行うものとし、必要に応じてお客様側で補助教材を開発していただきます。
*LMSはMoodleの使用し、弊社クラウド環境で運用いたします。
*LMSはMoodleの使用し、弊社クラウド環境で運用いたします。
3. 研修の試行(実地検証)と評価、改善
【実施内容】
- 設計した研修の試行(形成的評価)を通じて、予定通りの学習成果が得られたかを評価します
- 評価結果を踏まえた研修全体の改善や補助教材の改訂を行います
【アウトプット】
研修評価報告書 / 学習成果(成績・評価)管理表 / 学習リソース・教材 (改訂版)
【所要期間】
3か月程度
4. ラーニングマネジメントに関わるコンサルティング
【実施内容】
- 研修を実際に実施しながら、eラーニングを活用した受講者の学習管理やコース運営等に関する指導や助言を行います
- 評価結果を踏まえた研修全体の改善提案を行います
【アウトプット】
コンサルティング実施報告書
【所要期間】
研修実施1回あたり7日程度
実施チャート
概算費用
研修の規模や内容を踏まえ、具体的な条件やご要望を個別にお伺いしたうえで別途お見積りいたします。お気軽にご相談ください。
FYI
研修の改善に向けた作業としては、「2. eラーニング導入を含む研修内容のブラッシュアップ(パターンAまたはパターンBのいずれか)だけを実施することもできますが、十分な効果を期待できない場合が多く、あまりお勧めできません。ADDIEモデルに従った設計~評価のプロセスを実施することにより、より確実な改善効果を期待できます。
業務に直結し組織に貢献できる魅力ある研修の実現に向けて、是非ご採用いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。